甘いものを食べると歯がしみる原因とは?虫歯・知覚過敏の見分け方や対処法を解説
26.07.17
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【はじめに】
甘いお菓子やチョコレート、アイスクリームなどを食べた時に「歯がキーンとしみる」「ズキッと痛む」と感じた経験はありませんか?甘いものが歯にしみる症状は、一時的な知覚過敏だけでなく、虫歯や詰め物・被せ物の劣化などが原因となっている場合があります。
「そのうち治るだろう」と放置してしまうと、症状が悪化し、治療が大掛かりになる可能性があります。歯がしみる原因を正しく知り、早めに対処することが大切です。
今回は甘いものを食べた時に歯がしみる主な原因や症状の見分け方、歯科医院を受診する目安について詳しく解説します。

【甘いものを食べた時に歯がしみる原因とは】
甘いものを食べた時に歯がしみる症状は、様々な原因によって起こります。代表的なのは虫歯や知覚過敏ですが、それ以外にも詰め物や被せ物の劣化が関係しているケースがあります。原因によって必要な治療が異なるため、自己判断せず症状を確認することが重要です。
◇虫歯の影響
甘いものを食べた時にしみる原因として最も多いのが虫歯です。虫歯はお口の中の細菌が糖分を分解して酸を作り、その酸によって歯が少しずつ溶かされる病気です。
初期の段階では自覚症状が少ないものの、進行するとエナメル質の内側にある象牙質まで達し、外部からの刺激が神経へ伝わりやすくなります。その結果、チョコレートやケーキなどの甘いものを食べた時に「しみる」「ズキっと痛む」といった症状が現れます。さらに虫歯が進行して神経に炎症が及ぶと、甘いものだけでなく、冷たい飲み物や温かい食べ物でも強い痛みを感じるようになります。何もしていなくてもズキズキと痛む場合は、神経まで虫歯が進行している可能性も考えられるため、早めに歯科医院を受診しましょう。
虫歯は自然に治ることはありません。早期に発見できれば歯を削る量を抑えられる場合もあるため、違和感を覚えた段階で診察を受けることをおすすめします。
◇知覚過敏のメカニズム
虫歯がないのにも関わらず甘いものがしみる場合は、知覚過敏が原因になっていることがあります。知覚過敏とは、歯の表面を覆っているエナメル質がすり減ったり、歯肉が下がったりすることで象牙質が露出し、刺激が神経へ伝わりやすくなる状態です。象牙質には細かい管が無数に存在しており、甘味や冷たいものなどの刺激が神経に届くことで、一時的な痛みが生じます。知覚過敏による痛みは、刺激がなくなると比較的早く落ち着くことが多いのが特徴です。
原因としては、強い力で歯を磨いていたり、歯ぎしりや食いしばり、加齢による歯肉の退縮などが挙げられます。また、酸性の飲食物を頻繁に摂取すると歯の表面が弱くなり、知覚過敏を引き起こしやすくなる場合もあります。
症状が軽いうちは、セルフケアで改善ができるケースもありますが、長期間しみる症状が続く場合は歯科医院で原因を調べてもらうことが大切です。
◇詰め物や被せ物の劣化
以前に虫歯治療を受けた歯でも、甘いものがしみることがあります。その原因の一つが詰め物や被せ物の劣化です。
長年使用している詰め物や被せ物は少しずつ隙間ができたり、接着力が弱くなったりします。その隙間から細菌が入り込むと、内部で虫歯が再発する可能性があります。また、詰め物や被せ物が欠けたりすると、象牙質が露出して甘いものや冷たいものがしみやすくなります。
「以前に治療した歯だから虫歯にならない」と思われがちですが、治療した歯でも再び虫歯になることは珍しくありません。違和感があるまま放置すると、症状が進行して神経の治療が必要になるケースもあるため、気になる症状があれば早めに歯科医院で確認してもらいましょう。

【甘いものがしみる時の症状チェックリスト】
歯がしみる原因を判断するためには、どのような時に、どのくらいの痛みが出るのかを確認することが大切です。ここでは、受診前に確認しておきたいポイントを紹介します。
◇痛みの種類と強さ
まず確認したいのが、どのような痛みなのかという点です。「キーンと一瞬しみる」「ズキズキと痛みが続く」「噛むと痛い」など、痛み方によって考えられる原因は異なります。
例えば、一瞬だけしみる場合は知覚過敏の可能性があります。一方で、甘いものを食べた後もしばらく痛みが続く場合や、何もしていなくても痛みがある場合は虫歯が進行している可能性があります。また、噛んだ時だけ痛む場合は、歯にひびが入っていたり、詰め物や被せ物に問題が生じていたりすることも考えられます。痛みの強さや痛む場面を把握しておくと、診察時にも役立ちます。
◇痛みの持続時間
痛みがどのくらい続くかも重要な判断材料です。知覚過敏であれば刺激がなくなると数秒程度で症状が落ち着くことが多く、長時間痛みが続くことはあまりありません。しかし、虫歯が神経近くまで進行している場合は、甘いものを食べ終えた後もしばらくズキズキと痛みが続くことがあります。さらに夜間に痛みが強くなったり、眠れないほど痛い場合は神経に炎症が起きている可能性もあります。
こうした症状がある時は、市販薬だけで様子を見るのではなく、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
◇特定の食べ物に対する反応
甘いものだけでなく、どのような食べ物で症状が出るかも確認してみましょう。例えば、チョコレートやケーキだけでしみるのか、冷たい飲み物でも痛みを感じるのか、あるいは熱い飲み物や硬い食べ物でも症状が出るのかによって、原因の推測がしやすくなります。また、左右どちらの歯で症状が出るのか、毎回同じ歯がしみるのかも大切な情報です。
こうした内容を把握しておくことで、歯科医院での診断がスムーズになり、原因に応じた適切な治療につながります。

【甘いものを食べた時の対処法】
甘いものを食べた時に歯がしみる症状がある場合は、原因に応じた対処を行うことが大切です。痛みを一時的に和らげる方法もありますが、根本的な改善には原因を明らかにし、適切な治療を受ける必要があります。
◇即効性のある応急処置
甘いものを食べた後に歯がしみる場合は、まず刺激となる飲食を控えましょう。甘いものだけでなく、冷たい飲み物や熱い料理も症状を強く感じる原因となるため、しばらくは常温に近い飲食物を選ぶこともおすすめします。
食後はお口の中を水で軽くすすぐことで、糖分や食べかすを洗い流しやすくなります。ただし強いうがいを繰り返す必要はありません。
痛みが強い場合は、市販の鎮痛薬を使用する方法もありますが、あくまでも一時的な対処です。痛みが落ち着いたからといって原因が改善したわけではないため、症状が続く場合は歯科医院を受診しましょう。また、患部を指や舌で何度も触ると刺激になり、痛みが強くなることがあります。気になってもできるだけ触らないようにすることが大切です。
◇日常生活での注意点
歯がしみる症状がある時は、毎日の生活習慣を見直すことも重要です。
歯磨きをする際は力を入れすぎないように注意しましょう。強い力で磨き続けるとエナメル質がすり減り、知覚過敏症状を悪化させる原因になることがあります。
また、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、歯に大きな負担がかかっています。就寝中の歯ぎしりが気になる場合は、歯科医院でマウスピースについて相談するのも一つの方法です。
さらに、酸性飲料や糖分を多く含む食品を頻繁に摂取する習慣は、虫歯や知覚過敏のリスクを高めてしまいます。間食の回数を見直し、規則正しい食生活を心がけることがお口の健康維持につながります。
◇知覚過敏用の製品の活用
知覚過敏による症状が疑われる場合は、知覚過敏用の歯磨き粉を使用するのも効果的です。これらの製品には、刺激が神経へ伝わりにくくなるようサポートする成分が配合されており、継続して使用することで症状の軽減が期待できます。
ただし、知覚過敏用の歯磨き粉を使っても改善しない場合やしみる症状が徐々に強くなっている場合は、虫歯など別の原因が隠れている可能性があります。自己判断で使い続けるのではなく、歯科医院で原因を確認することが大切です。

【歯がしみる症状を予防するための習慣】
歯がしみる症状を防ぐためには、毎日のセルフケアと定期的なメインテナンスが欠かせません。お口の環境を整えることで、虫歯や知覚過敏の予防につながります。
◇食生活の見直し
虫歯の原因となる細菌は糖分を栄養源として酸を作り出します。そのため、甘いものを長時間かけて食べたり、間食の回数が多かったりすると虫歯になりやすい環境が続いてしまいます。お菓子やジュースを完全に控える必要はありませんが、時間を決めて摂取することが大切です。また、カルシウムやタンパク質、ビタミン類をバランスよく取り入れることで、健康な歯や歯肉の維持にも役立ちます。
食後に水やお茶を飲む習慣をつけるだけでも、お口の中を清潔に保ちやすくなります。
◇正しいブラッシング方法
歯磨きは虫歯予防の基本ですが、磨き方によっては歯を傷つけてしまう場合があります。
歯ブラシは鉛筆を持つように軽く握り、小刻みに動かすことを意識しましょう。力を入れすぎる必要はありません。また、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを十分に取り除くことが難しいため、デンタルフロスや歯間ブラシを併用すると効果的です。毎日の丁寧なセルフケアを続けることで虫歯だけでなく歯周病の予防にもつながります。
◇定期的な歯科検診の重要性
虫歯や知覚過敏は、初期の段階では自覚症状が少ないことも珍しくありません。定期検診を受けることで、小さな虫歯や詰め物・被せ物の不具合を早期に発見しやすくなります。さらに、歯科医院でクリーニングを受けると、歯磨きでは取りきれない歯垢や歯石を除去できます。症状がなくても定期的に受診することが歯を長く健康に保つポイントです。

【歯科医院での診断と治療法】
歯がしみる症状の原因を正確に把握するためには、歯科医院で診断を受けることが重要です。
◇診断の流れ
診察では、まず症状が現れるタイミングや痛みの程度について詳しく確認します。その後、お口の中を視診して必要に応じてレントゲン撮影を行います。虫歯の有無だけでなく、詰め物や被せ物の状態、歯肉の炎症、歯のひび割れなども確認しながら原因を特定していきます。原因が明らかになれば、それぞれの症状に合わせた治療法が提案されます。
◇虫歯治療の方法
虫歯が原因で歯がしみている場合は、進行度に応じた治療が行われます。
初期の虫歯であれば、虫歯の部分を削って詰め物を行う比較的負担の少ない治療で済むケースが多いです。一方で虫歯が神経まで進行している場合は、根管治療が必要になります。早期に治療を受けるほど歯への負担を抑えることが出来るため、違和感がある段階で受診することが大切です。
◇知覚過敏の治療選択肢
知覚過敏の場合は、症状に応じて様々な治療が行われます。
薬剤を歯の表面に塗布して刺激を伝わりにくくする方法や、露出した部分を樹脂で保護する処置などがあります。また、歯ぎしりや食いしばりが原因と考えられる場合には、ナイトガード(マウスピース)を使用して歯への負担を軽減する方法もあります。
症状や原因に合わせて治療方法は異なるため、歯科医師と相談をして進めていきます。

【よくある質問とその回答】
◇甘いものを食べる時の注意点は?
甘いものは時間を決めて食べるようにし、ダラダラと食べ続けることは避けましょう。食後は歯磨きやうがいを行い、お口の中を清潔に保つことが虫歯予防につながります。
◇歯がしみる症状が続く場合はどうする?
数日経っても改善しない場合や、痛みが強くなっている場合は、自己判断せずに歯科医院を受診しましょう。原因を調べることで適切な治療につながります。
◇歯科医院に行くべきタイミングは?
甘いものだけでなく冷たいものや温かいものでもしみる場合、何もしていなくても痛みが続く場合、歯肉の腫れや違和感を伴う場合は、早めの受診をおすすめします。

【まとめ】
甘いものを食べた時に歯がしみる原因には、虫歯や知覚過敏、詰め物・被せ物の劣化など、様々な可能性があります。症状が軽いうちは様子を見てしまいがちですが、放置すると虫歯が進行して治療が大掛かりになる場合もあります。
毎日の正しい歯磨きやバランスの良い食生活、定期的な歯科検診を続けることで、虫歯や知覚過敏の予防につながります。また、しみる症状が続く場合や痛みが強くなった場合は、早めに歯科医院で診察を受けることが大切です。
お口の健康を守るためにも、小さな違和感を見逃さず、適切なタイミングで治療を受けましょう。

【最後に】
当院では、虫歯や知覚過敏の治療をはじめ、歯周病治療やインプラント治療など、お口の状態に合わせた診療を行っています。また、親知らずの痛みや腫れ、智歯周囲炎による炎症、抜歯が必要なケースにも対応しております。「親知らずが気になる」「抜いた方が良いか相談したい」という方もお気軽にご相談ください。
「甘いものを食べると歯がしみる」「虫歯か知覚過敏かわからない」「以前治療した歯に違和感がある」など、お口のお悩みがありましたら、まずは一度ご来院ください。丁寧に診察し、原因を詳しく確認した上で、一人ひとりに適した治療をご提案いたします。
