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虫歯治療にかかる費用を解説!早期治療の重要性
25.11.29
カテゴリ:医院からのお知らせ
【虫歯治療にかかる治療費の全体像】
◇基本的な費用
(※こちらで表記している金額は保険診療で3割負担を想定した参考金額です。)
①初診・レントゲン検査:1,000〜3,000円程度
②虫歯の進行度別治療費
・CO〜C1(初期虫歯)
初期の虫歯(CO〜C1)は歯の表面変化に留まり、多くは削らずに管理できます。フッ素塗布は数百〜1,000円程度が目安で、定期管理とホームケアの徹底で進行を抑えられます。
・C2(中程度虫歯)
象牙質まで虫歯が進行している状態です。虫歯を削って、レジンやインレーで詰める必要があり、1,000〜3,000円程度が目安になります。
・C3(神経まで進行)
神経まで虫歯が進行してしまうと根管治療(神経を取る処置)を行う必要があり、5,000〜15,000円程度が目安です。その後クラウンを入れる処置を行いますが、この処置には3,000〜7,000円程度かかります。
・C4(歯根のみ残る)
虫歯がさらに進行して歯根のみ残っている場合の多くは抜歯が必要になります。状態にもよりますが、1,000〜3,000円程度かかるでしょう。その後ブリッジや入れ歯を入れる処置を行います。補綴物の種類にもよりますが、5,000〜15,000円程度かかります。
③定期検診やケア
・歯周病検査やクリーニング、フッ素塗布など:2,000〜5,000円程度
※金額は地域や歯科医院、治療内容によって変動します。実際にかかる費用に関しては診察を受ける際に確認すると安心です。

◇保険診療と自由診療の違い
◉保険診療
《メリット》
①費用が安い
・自己負担は通常3割。
・初期の詰め物であれば数千円程度で済む。
・経済的負担を抑えられるため、治療を継続しやすい。
②全国どこでも同じ基準で受けられる
・保険診療は全国でルールが統一されているため、どの歯科医院でも金額の差がほとんどない。
③治療の必要最低限はカバーされている
・痛みを取り除き、噛む機能を回復する目的の治療は基本的に保険で対応できる
《デメリット》
①見た目が劣ることがある
・銀歯や保険適用の白い詰め物は、天然の歯のように自然ではなく、治療したところによっては目立つことがある。
②素材の耐久性に限界がある
・レジンは変色や摩耗しやすく、銀歯は二次虫歯になるリスクが高い。
・長期的に見るとやり直しが必要になるケースも多い。
③治療方法の選択肢が限られている
・セラミック、インプラントなどの審美性、耐久性に優れている素材は保険適用外。
保険診療は『安価に最低限の機能回復を行う』点で非常に優れているが、『見た目、耐久性、選択肢』という点では限界が…
→費用重視であれば、保険診療。
◉自由診療
《メリット》
①見た目が自然できれい
・セラミックやジルコニアを使用した補綴物は天然の歯に近い透明感や色調の再現が可能。
・そのため、前歯や下の歯など会話やスマイルなど口を開けた時にも治療の跡が目立ちにくい。
②高い耐久性と長持ち
・金属アレルギーの心配が少ない素材や耐久性の高いセラミックを選択できる。
・正しいケアで、保険診療での素材よりも長持ちする。
③治療の選択肢が豊富
・インプラントや自費入れ歯、セラミックの補綴物など幅広い治療方法から選べる。
・自分のライフスタイルや審美性の希望に合わせて選択が可能。
④再治療のリスクが減る
・セラミックは銀歯に比べてプラークや汚れが付着しにくく、温度や経年劣化による変形もしずらいなどの観点から再治療のリスクが保険治療の処置に比べて低くなる。
・結果的に長期的な歯の健康維持につながる。
《デメリット》
①費用が高い
・セラミックの補綴物は1本あたり数万円〜15万円程度が一般的。
・インプラントであれば1本あたり30万円〜50万円以上かかることも。
②保険が効かないため、歯科医院ごとに金額の差が大きい
・同じ素材、治療内容でも歯科医院によって値段やクオリティーが違う。
・信頼できる歯科医院を選択することが大切。
③治療時間がかかることがある
・精密な型どりや審美的な面での調整など、保険診療での治療よりも通院回数が増えるケースがある。
自由診療は、見た目や耐久性、治療精度に優れる一方で、費用面で大きな負担があるのが特徴です。短期的なコストよりも『長く快適に使える歯』を重視する方や、審美性を大切にする方に選ばれる傾向にあります。

【虫歯の進行段階別の治療費】
◇初期虫歯の治療費(保険診療:3割負担の場合)
①CO(白濁、脱灰)
・状態:歯の表面がわずかに白濁や薄い茶色に変色している。穴はあいていない。痛みはない。
・治療:削らずにフッ素塗布やブラッシング指導での再石灰化の促進。
・費用:フッ素塗布→数百円〜1,000円程度、シーラント→1歯あたり500円〜1,000円程度(特に小児に効果的)
※自由診療の場合は、高濃度フッ素塗布などがあります。
②C1(エナメル質虫歯)
・状態:エナメル質の部分に小さな穴があいている。痛みはほとんどない。
・治療:フッ素塗布での経過観察。虫歯の部分を少し削り、レジンを詰める。
・費用:フッ素塗布→数百円〜1,000円程度、詰める処置→1本あたり1,000円〜2,000円程度
※自由診療の場合は、高機能コンポジットレジンを使用するなどがあります。
◇中期虫歯(C2)の治療費(保険診療:3割負担の場合)
・状態:虫歯が象牙質まで達している。冷たいものや甘いものがしみる。神経までは達していない。
・治療:虫歯を削って、レジンを詰める。インレーを入れる。
・費用:(1本あたり)レジンを入れる→1,500円〜2,000円程度。インレーを入れる→2,000円〜5,000円程度
※自由診療の場合は、セラミックや高機能コンポジットレジンを使用するなどがあります。
◇重度虫歯の治療費(保険診療:3割負担の場合)
①C3(神経まで到達)
・状態:虫歯が象牙質を超えて、神経まで到達している。ズキズキした強い痛み。
・治療:虫歯を除去して、根管治療をし、被せ物を入れる。
・費用:1本あたり1万円〜3万円程度
※自由診療の場合は、高機能な根管治療材やセラミックを使用するなどがあります。
②C4(歯根だけ残っている)
・状態:虫歯が進み、歯根のみ残っている。腫れや排膿症状が出ることがある。
・治療:抜歯をして、治癒を待ってから補綴物を入れる。(入れ歯やブリッジ)
・費用:ブリッジ1本あたり→1〜3万円程度。入れ歯(材質や大きさで変動)→数千円〜数万円程度。
※自由診療の場合は、セラミックブリッジや自費入れ歯での治療などがあります。

【治療方法別の費用】(あくまでも目安でご覧ください)
◇詰め物・被せ物
①レジン
・保険診療(3割負担):1,000〜3,000円程度
・自費診療:20,000〜50,000円程度
②インレー、アンレー
・保険診療(3割負担):3,000〜10,000円程度
・自費診療:50,000〜100,000円程度
③クラウン
・保険診療(3割負担):5,000〜15,000円程度
・自費診療:100,000〜200,000円程度
◇根管治療(歯の根っこの神経の処置)
①前歯の根管治療
・保険診療(3割負担):5,000〜10,000円程度
・自費診療:30,000〜50,000円程度
②小臼歯の根管治療
・保険診療(3割負担):7,000〜15,000円程度
・自費診療:40,000〜60,000円程度
③大臼歯の根管治療
・保険診療(3割負担):10,000〜20,000円程度
・自費診療:50,000〜100,000円程度
④クラウン
・保険診療(3割負担):5,000〜15,000円程度
・自費診療:100,000〜200,000円程度
◇抜歯とその後の補綴治療
①抜歯
・保険診療(3割負担):3,000〜10,000円程度
・自費診療:10,000〜50,000円程度
②その後の補綴治療
・保険診療(3割負担):5,000〜数万円程度
・自費診療:100,000〜500,000円以上
【虫歯治療にかかる通院回数】
◇治療に必要な通院回数の目安
・初期虫歯(CO~C1):1回程度(フッ素塗布は定期的に行いましょう)
・中期虫歯(C2):1〜3回程度
・重度虫歯(C3〜C4):根管治療は3〜6回、被せ物は2回程度、抜歯とその後の補綴治療は数回〜数ヶ月かかることも。
保険診療と自費診療で多少の誤差はあります。自費診療は精密な治療が多いため、通院回数が増える傾向にあります。
定期検診や再発防止のために治療後も3〜6ヶ月に1回は受診しましょう。
◇通院回数を減らすためのポイント
通院回数を減らすためには治療前、治療中の工夫や日常のケアがポイントになります。
①早期発見・早期治療
・初期の虫歯は治療が簡単で1〜2回で済むことが多い。
・定期検診や自宅でのセルフケアを習慣化する。
・症状が軽いうちに受診することで、複雑な治療や再治療を避けることができる。
②治療計画前のカウンセリング
・歯科医師に自分の希望をしっかりと伝えること。
・メリットデメリットをしっかりと理解した上で、自分に合った治療を選択する。
③日常のセルフケアを徹底
・ブラッシングなどのケアをしっかり行い、虫歯の進行を防ぐ。
・フッ素入り歯磨き粉、洗口液を使用して細菌の活動抑制、再石灰化を促進する。
・ドライマウスを避けるためにキシリトール摂取やこまめな水分補給を行う。
④治療中の注意点
・治療後の仮の詰め物被せ物が取れないように注意する。(粘着性のあるものや硬いものを避ける)
・治療間隔を空けすぎず、計画通りに通う。
・痛みや違和感があれば早めに相談する。
初期段階での治療、歯科医師と治療計画をしっかりと共有する、セルフケアを徹底する。
これらを意識するだけで通院回数の短縮、費用の負担軽減、再治療の回避につながります。
【虫歯治療の費用を抑える方法】
◇保険を活用する方法
保険診療を利用することで、虫歯治療の費用を大幅に抑えることができます。保険診療では基本的に『必要最低限の治療』を対象としており、詰め物や被せ物、根管治療なども保険の範囲内で行えます。

◇自費診療の選択とその利点
虫歯治療で自費診療を選ぶと保険診療では制限されている材料や治療方法を自由に選ぶことができ、特に審美性や耐久性を重視した治療を希望する場合に適しています。

【虫歯治療の重要性とその影響】
◇早期治療のメリット
虫歯は進行するほど治療が複雑となり、費用や通院回数も増えてしまいます。早期に発見、治療をすることで次のようなメリットがあります。
①治療が簡単、短時間で済む
・初期の虫歯であれば、削る範囲が少なく済み、詰め物だけで治療できることが多い。
・通院回数も少なくて済む。
②痛みや不快感を最小限に抑えられる
・神経に達していない状態であれば、麻酔が不要な事もある。
・治療中の痛みや治療後の違和感が少ない。
③費用の負担が抑えられる
・初期の段階での治療は材料や処置が少なくて済むため、保険診療でも安価。
・重症化すると自由診療での高額治療や再治療が必要になる事もある。
④健康な歯をできるだけ残せる
・歯を削る量を最小限に抑えることができるため、将来的な歯の寿命を延ばすことにもつながる。
⑤口臭や生活の質の低下を防ぐ
・初期段階での治療は、虫歯による口臭や噛みにくさによる生活への影響を抑えられる。
定期的な歯科検診や自宅でのセルフケアを組み合わせることで、早期発見・早期治療が可能となり、痛みや費用、通院回数の負担を大幅に減らすことができます。
◇放置した場合のリスク
虫歯は自然に治ることはなく、放置することでどんどん進行していきます。そしてさまざまなリスクが高まります。主なリスクは以下の通りです。
①治療が複雑・費用が高額に
・初期なら詰め物で済む治療も、進行すると被せ物や根管治療、最悪の場合は抜歯になり入れ歯やブリッジ、インプラント治療になるなど…治療が複雑となり、その分費用も高額に。
②痛みや生活への影響
・神経まで達した虫歯はズキズキと強い痛みが出る。
・食事や会話がしにくくなる。
③歯の喪失のリスク
・C4の段階の虫歯となると歯根だけ残った状態になり、抜歯が必要となる。
・放置による歯の欠損は咀嚼機能だけでなく、見た目にも影響する。
④口臭や感染リスク
・細菌や排膿の影響で口臭が発生する。
・炎症が広がると骨や全身に影響する場合がある。
⑤再治療や健康リスク
・一度進行した虫歯は再発しやすく、将来的な再治療の負担が大きくなる。
・全身疾患との関連も言われている。
【まとめ】
虫歯治療は早期発見・早期対応が費用も負担も抑えるカギとなります。また、費用だけに囚われずに保険診療と自費診療のメリットとデメリットをそれぞれ理解し、歯科医師と治療計画をしっかりと立てて、自分自身も納得した治療を進めることが大切です。
