ズキズキする歯の痛みは虫歯?痛み方の特徴と治療について歯科医師が解説!
26.10.13
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【はじめに】
「歯がズキズキする」「冷たいものを飲むと歯が痛い」など歯に痛みを感じた時に、虫歯を疑う方は多いでしょう。
虫歯による痛みは、進行度によって感じ方が変化します。初期にはほとんど痛みがなくても、虫歯が象牙質や神経まで進むと、冷たいものがしみたり、何もしていなくても強く痛んだりするようになります。
一方で、歯の痛みは虫歯だけが原因とは限りません。歯周病や知覚過敏、歯ぎしりなど、別の原因によって痛みが生じるケースもあります。
痛みの特徴を知っておくと、歯の異変に早く気づき、適切なタイミングで歯科医院を受診しやすくなります。
ここでは、虫歯の進行による痛みの変化や虫歯以外に考えられる原因、痛みが出た時の対処法、歯科医院での治療について解説します。

【虫歯の痛みの特徴とは】
◇虫歯の初期段階での虫歯
虫歯は、初期段階では痛みをほとんど感じないのが特徴です。
虫歯が歯の表面にあるエナメル質にとどまっている段階では、歯の神経から距離があるため、強い痛みが出にくいとされています。
そのため「痛くないから虫歯ではない」と言い切れません。歯の表面に白く濁った部分や黒っぽい変色がある、以前と歯の形が違うなどの変化があれば、痛みがなくても歯科医院で確認することをおすすめします。
虫歯がエナメル質の内側にある象牙質まで進行すると冷たいものや甘いものがしみるようになります。これは象牙質にある細かな管を通じて刺激が歯の神経に伝わりやすくなるためです。
◇進行した虫歯による痛みの変化
虫歯がさらに進み、歯髄と呼ばれる神経まで炎症が広がると痛みは強くなっていきます。
初めは冷たいものを口にした時だけ痛かったのに、次第に温かいものでも痛む、痛みがしばらく続くなど、症状が変化していきます。
さらに炎症が強くなると、何もしていないのにズキズキする「自発痛」が起こる場合があります。夜間に痛みが強くなり、眠れないほどの症状になるケースもあります。
この段階では、単純に虫歯を削って詰めるだけでは対応できず、根管治療が必要になります。
痛み止めを飲んで一時的に症状が落ち着いても、虫歯そのものが治ったわけではありません。痛みを繰り返しているなら、早めに診察を受けましょう。

【虫歯以外の痛みの原因】
◇歯周病による痛み
歯周病は、歯肉や歯を支える組織に炎症が起こる病気です。
初期の歯周病では、強い痛みが出にくいため、気づかないうちに進行するケースが多いです。しかし、炎症が強くなったり、歯周ポケットの中に膿が溜まったりすると歯肉の腫れや痛みが生じます。
「歯が痛い」と感じていても、実際には歯そのものではなく、周囲の歯肉や組織に原因があるかもしれません。
歯肉の腫れ・出血・膿・口臭などを伴っているなら虫歯だけでなく歯周病についても確認する必要があります。
◇知覚過敏とその症状
知覚過敏では、冷たい飲み物やアイスクリーム、冷たい空気などが歯に触れた時に、瞬間的な鋭い痛みを感じます。
歯肉が下がっていたり、歯の表面が摩耗していたりすると、外部からの刺激が神経へ伝わりやすくなります。
虫歯と知覚過敏はどちらも「冷たいものがしみる」という症状があるため、自己判断だけでは区別しにくいでしょう。
痛みが特定の歯に集中している・症状を繰り返す・以前より強くなっているといった変化があれば、歯科医院で原因を調べてもらうことが大切です。

【痛みの種類とその感じ方】
◇鋭い痛みと鈍い痛みの違い
歯の痛みには様々な種類があります。
冷たいものが触れた瞬間に「キーン」とする鋭い痛みは、知覚過敏や象牙質まで進行した虫歯でみられます。
一方、歯の奥から「ズーン」と響くような鈍い痛みや脈を打つようなズキズキした痛みは、歯髄の炎症などが関係している可能性があります。
ただし、痛みの感じ方だけで虫歯の進行度や原因を正確に判断することはできません。
痛みの種類は診断の参考になりますが、実際には口腔内の状態を確認し、必要に応じてレントゲンなどの検査を行って原因を特定します。
◇持続的な痛みと一時的な痛み
一時的に刺激を受けた時だけ痛み、その刺激がなくなるとすぐに落ち着くなら、知覚過敏が考えられます。
反対に、刺激を取り除いても痛みがしばらく続く、何もしていないのに痛むという場合は注意が必要です。
虫歯が歯髄まで進行すると、刺激がなくても痛みが続くことがあります。
「痛みが何分続いたか」「冷たいものと温かいもののどちらで痛むか」「何もしていなくても痛むか」などを記録しておくと、診察時に症状が伝えやすくなります。

【痛みを感じた時の対処法】
◇応急処置としての鎮痛薬
歯に強い痛みがある時は、市販の鎮痛薬を使用することで、一時的に痛みを抑えられます。
ただし、鎮痛薬はあくまで症状を和らげるためのものです。虫歯や歯周病など、痛みの原因そのものを治療する薬ではありません。
用法・用量を守り、持病や服用中の薬がある場合は、使用前に薬剤師などへ確認しましょう。
痛みが強いからといって、鎮痛薬を繰り返し飲みながら受診を先延ばしにするのは避けて下さい。
◇冷やすことの効果と注意点
歯の痛みに加えて頬や歯肉が腫れている時は、患部を冷やすことで一時的に腫れや痛みが和らぐことがあります。
冷たいタオルなどを頬の外側から当て、短時間で様子を見ましょう。
氷を直接当てると、刺激によって痛みが強くなる可能性があります。また、強く冷やし続けるのも避けて下さい。
腫れや強い痛みがある時は、応急処置だけで済ませず、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。

【虫歯の痛みを放置するとどうなるか】
◇進行する虫歯のリスク
虫歯は自然に治る病気ではありません。
初期段階では症状が乏しくても、進行すると虫歯が象牙質、さらに歯髄へと広がっていきます。
歯髄まで炎症が及ぶと根管治療が必要になり、さらに歯の大部分が失われるほど進行すると、歯を残す治療が難しくなります。
「今は我慢できる程度だから」と放置せず、痛みを感じた段階で原因を確認することが大切です。
◇歯の喪失につながる可能性
虫歯が大きく進行して歯を残すことが難しくなると、抜歯が必要になるケースもあります。
歯を失うと、噛み合わせや周囲の歯にも影響を及ぼします。抜歯後は、状態に応じてブリッジや入れ歯・インプラントなどを検討します。
できるだけ自分の歯を長く使うためにも、痛みが強くなる前から定期的に歯科検診を受け、虫歯を早期に発見することが大切です。

【歯科医院での治療方法】
◇虫歯治療の流れ
歯科医院では、まず痛みの場所や症状、痛みが出るタイミングなどを確認します。
その後、口腔内を診察し、必要に応じてレントゲンなどの検査を行います。
虫歯の進行度を確認した上で治療計画を立て、虫歯の部分を削って詰める・被せ物を装着する・根管治療を行うなど、状態に適した処置を選択します。
初期の虫歯なら、フッ素を活用しながら経過を確認する方法もあります。明らかな穴が形成されているか、虫歯がどこまで進んでいるかによって治療内容は変わります。
◇痛みを軽減するための配慮
虫歯治療では、必要に応じて局所麻酔を使用し、治療中の痛みを抑えます。
特に深い虫歯を治療する時は、患者さんの状態を確認しながら処置を進めることが大切です。
「虫歯治療は痛そう」と不安を感じている方は、受診時に痛みへの不安を伝えておきましょう。麻酔の方法や治療の進め方について相談できます。
痛みを我慢して受診を先延ばしにすると、虫歯の進行につながる可能性があります。早い段階で相談することが結果的に治療の負担を抑えることにもつながります。

【まとめ】
虫歯の痛みは進行度によって感じ方が変化します。
初期の虫歯では痛みがほとんどなく、象牙質まで進行すると冷たいものや甘いものがしみやすくなります。さらに歯髄まで炎症が広がるとズキズキする痛みや何もしていなくても続く痛みが現れるようになります。
一方で、歯周病や知覚過敏など虫歯以外にも歯の痛みを引き起こす原因があります。
そのため「冷たいものがしみる」「歯がズキズキする」といった症状だけで原因を判断するのは難しいでしょう。
痛みが続く・以前より強くなっている・歯肉が腫れているなどの異変があれば、早めに歯科医院で診察を受けることをおすすめします。
虫歯は早期に発見できれば、歯を削る量を抑えられる可能性が高くなります。定期的に歯科検診を受け、痛みがなくても口腔内の状態を確認しておくことが歯を長く守るポイントです。

【最後に】
歯の痛みは、虫歯の進行を知らせる重要なサインの一つです。冷たいものがしみる程度の症状でも、その背景に虫歯が隠れている可能性があります。痛みが強くなってから受診すると、根管治療などが必要になることもあるため、気になる症状があれば早めに歯科医院へご相談ください。
当院では、虫歯や歯周病の診療をはじめ、親知らずの抜歯・インプラント・ホワイトニングなど、幅広い診療に対応しています。歯の痛みやお口のトラブルでお困りの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。
受診をご希望の方は、お電話またはWEBから予約いただけます。診療時間やアクセス、診療内容については、当院のWEBサイトに掲載している案内表もご確認ください。歯の痛みを我慢せず、早めに歯医者で診察を受けることが、大切な歯を守る第一歩です。
